2005年7月の日記

 

木に雨が降る音

 
今年の夏休みはまるで学生の部活のような空手合宿というもので幕を開けました。おかげで今年は、いつもより夏と仲良くやれそうです。

夏休みなので朝にゆとりができ、毎朝、ともかく一定時間坐るということをしています。そして、何かひとつに集中します。たとえばろうそくの火。早朝に見つめる小さな炎は、とてもあたたかい。

でも今朝は、台風が来ていたので風か雨に集中したいと思いました。そしてまどをあけると、真正面にある椎の木が雨の中で鳴っていました。jajajajajajaja‥‥何百、何千という葉っぱがひとつずつ音を出して木全体の響きを作っていました。

下の子が起き出してきたので、呼びました。「ここにおいで。静かにして、一緒に木が鳴っているのを聞こう(お母さんヘンなこと言ってる、と思うかな?まあ、いいや)」

よく見ると、葉っぱたちの根本には、まだ豆粒のように小さなどんぐりがざらざらとなっていました。

眠る前に、娘が言ってくれました。「今日の朝は、気持ちよかったね」

坐るということは、自分のいやな面がどんどん出てくるのです。でも、こういうのは楽しいこと。

この夏は坐り続けて、そしてイメジェリーの本をちゃんと書こう。やっと、やっと自分の中の、イメジェリー本を書きたい気持ちが熟し始めています。<>2005/07/26


 

金色のシール

 
「最近の子供はこわいニュースばかりで、子供を産むのがこわい」という人は少なくない。

確かにこうして子供を育てていると、学校は、親たちが過ごした学校と少し違う。19、16の上の子の時の小学校はそんなことはなかった。しかし下の8歳の子を通じて見る今の小学校は、どう考えても違う。

不審者の出没報告は、数限りない。最近は車に乗った不審者がよく出ていて気が気でない。

下の子のクラスでは、どうしても手が出てしまう子がいる。思い切り叱ってもだめで親も相談が難しい人だという。一日その子が誰もぶたなかったら、教室のカレンダーに金色のシールを貼ろう。先生が、そう提案した。金色のシールが一週間続いたらみんなでお祝いしようよ、と。

しかし、帰りの集会で「○○くんにぶたれた人」と聞くと、ハーイ、ハーイ、ハーイと手が上がる。「きょうは7人もいました」おそらく、その子は家庭で自分がぶたれているのだろう。

こわいといえばこわい。しかしそれも日常化している。ぶってしまう子はときどき甘えるのだけど、泣かされた子が「しょうがないなあ」とつきあってあげたりするらしい。

そんな感じで、小学生たちはまもなく夏休み。<>2006/07/05


 

『妊婦の「ぷ」』出来たて届く

 
今日から7月。今年も折り返し地点になりました。

REBORN宮下が『Judy』(小学館)で連載していた『妊婦の「ぷ」』が単行本化され、昨日届きました。コミックなのに外も中もグリーンを基調にした色合いがコミックと全く違った印象でシックです。

うれしいのは、このコミックが宮下さんが育児から仕事への本格復帰をとげた作品で、REBORNが内容的、人的に深く関わったことです。

思い起こせば12年前、きくちと私がふたりでREBORNを創刊して新聞に紹介してもらったとき、たくさんの購読希望者の中に宮下さんがいたのでした。

「この人の申込用紙、職業、漫画家だって書いてある」「では、イラストを描く人が欲しいから、この人に無理に頼みましょう」

そんなやくざな考え方で2人の話はまとまり、家が割と近かった私はとある私鉄駅前のケンタッキーに宮下さんを呼び出したのでした。その時の宮下さんは『妊婦の「ぷ」』の主人公のように、まだ夫とふたりの思いっきり自分たちテイストな仕事中心の生活を楽しんでいる未産の女性でした。

がんばりたい仕事を持っている女性にとって、出産と子育ての期間をどうクリアするかは人生の一大テーマですが、そのように突如襲われるようにしてREBORNに巻き込まれた宮下さんがREBORNを肥やしにこの冒険的時期を乗り越えてくれたのはうれしいことです。こちらはもう、宮下さんが描いてくれる絵にはただ感謝するばかりだったので。

その後もREBORNは、次々と女性を襲ってまいりました。そして襲われた人がまた他の人を襲ったりして、今の12人体制になっているのでした。

◆『なんとかなるって!働く女性の妊娠コミック 妊婦の「ぷ」』
http://www.web-reborn.com/books/book/ninpunopu.html<>2005/07/01

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