2006年4月の日記

 

「脳の中の人生」

 
連休まで直線コースに入った今週。連休が待ち遠しく、また残された仕事時間が短いのがおそろしくもあり。

連休のお出かけイベントは、ふたつだけ決めました。あとは毎日お掃除して、ひさしぶりに意欲的にご飯作って、ピカーッと早起きして、気持ちよく過ごしたいなあ。最近ほんとうに家のことをしていません。

茂木健一郎さんの新書『脳の中の人生』を読みました。うれしくなる一文をいくつか見つけたのですが、ひとつは、テレビなどで解説役を頼まれるとき「科学ではここまでわかっている」とすでにわかっていることを話して欲しいと言われるが、科学のおもしろさはまだわからないことを考えるところにある、というくだりでした。

科学的な人ほど、わからないこと、不思議なことで世界は満ちていると感じる。そしてこれまでの法則が及ばないものに対して、それは逸脱あるいは狂いではなく、さらに複雑で高度なつくりゆえにそれまでの法則が及ばないのだと考える。

こういうスタンスがもっと産科学に入っていれば、無理矢理産ませるお産を科学的なお産だなどと考える悲しい時代がなくてすんだのに、と思いました。

ただ、医学は科学ではない、と臨床の達人たちはよく言います。「あっ、ここからはわからないぞ。不思議だなあ。探求したいなあ」と言っていたら、そんなことをしてるいうるうちに患者は死んでしまうのではないかという、そういう恐怖があるのでしょうか。

最近なんとなく新書をぽろぽろと買ってしまいます。難しい話を読みやすく面白く作るというやり方がよくできていて、これはたくさんの新書ファンを作りますね。<>2006/04/24


 

「超バカの壁」

 
『未妊−「産む」と決められない』は養老先生の著書に影響を受けていますが、昨日買った「超バカの壁」にも「子どもの問題」という章がありました。最初の5行で、私が『未妊』で何十名もの女性や統計に裏を取ったことが書かれていた気がしました。

「少子化と都市化は一体の問題です」というのが養老先生の選んだ言葉です。都市化とは、核家族であるとか、箱に仕切られた個であるとか、人の関係性の変化がここから起きていったのです。ここから、子ども、親子、夫婦、近所の人間関係といった人間関係が根こそぎ変わっていきました。

都市化は工業化で始まっています。社会が子どもが受容できたのは第二次産業まででそこから先の世界には子どもを育てる器が家庭にありません。物理的に昼間の家が空っぽだし、伝えるべき家業がある家もめっきり少なくなり、本当に、今時子どもを産むというのは趣味か、理想の主張か、現代への抵抗か‥‥あるいはできちゃったっていうことだと私なんかも思ったりします。

でも、子どもはできてしまえば何とかなるし、楽しいので、大変な分は補ってあまりあります。やはり、大人だけで今の都市に生きていくのはあまりにも現代的すぎるというか、ちょっと不安な気がします。それで、子どもも生まれてきて楽しそうだし、おたがいに楽しいので産んでよかったな、と。

今という時代に子どもを産むべきかどうかというのは、その程度の認識がバランスいいのかな。ひとつ間違うと、趣味に過ぎたり、理想的なことを考え過ぎたり、反抗精神強すぎになったりするかもしれません。子どもを育てている人も、自分は産んでも所詮あさましい都市生活者なのだということは忘れない方がよいと思います。<>2006/04/11


 

子供会でボウリング

 
地域の子供会役員としてのお役目で、小学生10人くらい連れてボウリングへ行きました。子どもたちなので、あの、溝に落ちないようになっているやつです。

投げて1メートル先で溝に入ったに違いないボウルも「よたー、よたー、よたー」と進んで何とか向こうにたどりつき、「ぐわらぐわらぐわら〜〜〜〜〜〜〜〜どて(最後に一本思い出したように倒れることがある)」。このようにスローモーションでけっこうピンが倒れるという大変なごやかな遊びです。

一度、ボウルがレーンを1/3ほど進んだところで止まってしまったこともありました。「おばちゃん、止まっちゃった」と言ってきたのですが、よ−く見るとボウルは止まっていませんでした。超低速で動いています。「ご・ろ・ご・ろ・ご・ろ・ご・ろ‥‥」不思議にも、ボウルは転がり続けます。こちらでしゃがんでじーっと見守る子どもたち。「まだ動いてるよ‥‥」

見守ることしばらくして、ついにピンにあと何10センチかというところにまで行ったとき、時間切れになり、ピンをはらう機械が上から降りてきました。そしてピン及びボウルをはらうという珍しい光景となりました。

ああ、のんびりした。楽しかったです。春休みの最後に、やっと遊べたような。

「『未妊』がアマゾンで発売になりました」というNHK出版からの携帯メールが入っていたのを見ながら帰宅。すぐにパソコンをつけて確認すると表紙画像も書評もまだ何もないタイトルだけの生まれたてページができていました。

取材で協力して頂いた方への発売前の献本が届き始めたようで、早くもメールボックスには、一気読みしたという方たちのE-mailがメールボックスにたくさん入っていました。何だか、『未妊』はガーッ!と読める本らしいです。ガーッ!と書いたからでしょうか。

彼女たちの感想がうれしくてうれしくて、しばし言葉のシャワーをいただきました。ありがとうございます。<>2006/04/04


 

河合蘭公式サイトを開きました

 
東京は突風の中、新年度です。わが家も長い春休みに出口が見えてきて、今日からファミサポの方が再び来て下さるようになりました。

「お久しぶりです〜。書いてた本、できました。今週発売です」「まあーできたの!」喜んで下さいました。春休み中ずっとご飯をしてくれた娘は明日から大学生に戻ります。

週末に、「河合蘭公式サイト」というものをオープンしました。以前から作りたいと思っていたのですが、なかなかできなくて。

今回できたのは、『未妊−「産む」と決められない』を出したおかげ。実はREBORNサイトも、『お産選びマニュアル』を出したのでできたのです。何故かというと、本の後ろにはプロフィールというものがつきます。そこで、サイトのURLを入れられる→かねてより作りたいと思っていたサイトを「この際作っちゃえ」と思える、とこういう順番なのでした。

新サイトはいたってシンプルなサイトで、ただひたすらに、書いてきたものを集めておくのみのサイトです。手元にあった古い掲載誌をどんどん入れていきました。

今後、媒体にご了承いただきながら、PDF書類で本文テキストを読んでいただけるようにしていきます。そうすると結構読んで楽しんでいただけるサイトになると思いますので、ご期待下さい。

とっても使いやすい更新システムを、REBORNのウェブ担当オリーブ・デザインさんに作って頂きました。実は、新サイトに作った記事一覧、このREBORNスタッフ日記とシステムは同じものです。でも印象がまったく違う画面になっています。

日記はもちろんこちらでつけ続けますが、新サイトの「近況」では、数行の仕事上のお知らせを書いていこうと思います。

◆河合蘭公式サイト http://www.kawairan.com/index.html<>2006/04/03

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