2006年8月の日記

 

無資格者の内診

 
またか、という感じで産婦人科医が摘発を受けた。昨日の常識は今日の犯罪?きのう某新聞にコメントを求められて、歯切れのよいことは言えなかった。

確かに厚生労働省が内診は看護師がおこなえば法的な問題があるとしてから4年が経つ。今回摘発を受けた病院は分娩件数も多く特に目立つ何かをもっていたのかもしれない。分娩を扱う施設は助産師が十分な数いるべきだと思う。

だが、現実に、助産師の十分いない施設があまりにも多い。つい最近も、助産師が診療所で働いていないことが問題だからもっと考えましょう、と助産師さんに呼びかける記事を『助産雑誌』に書いたばかり。

助産師が十分いない、あるいはいないところの多くは、助産師を募集しても来ないし、私の目から見ても助産師が働きたくないところだということはよくわかる。その中にはずいぶん古い体質の産院だと思うところもあるけれど、この先生は患者さんの心が分かるあたたかい人だなあ、と思う医師も含まれる。悪徳医師がやっていることではないのだ。

長い間個人開業の産科医は看護師、准看さんの補助で、たったひとりで、文句を言わない妊婦とお産をやってきた。この時代、医師に強く出る者は、行政にも、司法にもなかった。

しかし時代が変わり、それなのにお産は相変わらず豪華な食事などお産とは関係のないサービスを手厚くした個人産院に集まってしまう。助産師など充実させても「紙REBORN」を読んでいるような濃い妊婦さんしか喜ばない。

一般の産む人たちが求める者は産科医で、助産師についてはそういう資格があることを知っているかどうか疑問なくらいだ。だから、医師にも本気になって変わりゆく時代にタックルするモチベーションがなかったと思う。

これからどんな連鎖が起きてくるのだろうか。<>2006/08/25


 

終わり行く夏休み

 
朝晩がめっきりと秋らしくなり、夏休みも最終コーナーへさしかかります。

さて、下の子も3週間近い奈良の実家滞在を終えて戻ってきました。迎えに行くために家を出たそのときから私のアドレナリン漬け状態も治り、子供のストレス解消効果たるやすごいものだと思わずにはいられません。

でも夜中はまだ暑くて何度も目が覚めました。昨晩はなぜか突然、紀子様が男の子を出産され、それが天皇崇拝の気運を呼び、戦争ができる憲法の国へと日本が向かっていくという不安が出てきて何だか眠れなくなってしまいました‥‥まだ、どこか不安定なのかなあ。

しかし、朝が来るとそんなこと考えていられないほど忙しくなります。月末までに終えたい仕事がイメジェリーの本、某女性誌の出産特集はじめまだまだ残っていますし、この時期夏休み終わりの子供行事だの祭だのいろいろあります。

皆さんの中で今年、スイカ割りをされた方いますか。スイカ、高いですよね。小さいですよね。私なんぞの子供時代にはばかでかいスイカを惜しみなく割っていたような気がするのですが(子供だから気にしなかったのかも知れませんが)、いまどきのスイカ割りは大変気を遣います。

公園もきれいに使わなければならないので、ビニール袋にスイカを包んだままやるところもあるらしいです。それから、ビニールのおもちゃのバットで叩かせて割れないようにするところもあるらしい。さらには、スイカ模様のビーチボールを叩いて終わりにするところもあるという。

いずれも親たちの知恵の結晶かも知れませんが、私たちはスイカ割りを中止してアイスを買いに走ることにしました。当たり前のイベントもやってみるとけっこういろいろあるものです。<>2006/08/23


 

お仕事お盆

 
全国的におぼん〜。しかし私はぜ−ぜ−と仕事をしています。この一週間ばかりの間に、熱いルポの原稿書きを2本も併行したので、けっこうアドレナリン漬けです。

一本は「紙REBORN」で、大学生出産の女性4名にインタビューしました。皆、ばりばり仕事をしていきたい女性、未妊予備軍かもしれません。しかし偶然とはいえ、超はやく産んでしまうというウルトラCに出た女性たちです。学生にして時間管理もばっちりの彼女たちはまぶしかったです。学ぶ、仕事する、産む、という3つの積み木は、どんな順番で積んでもいいのでは?と思いました。

もう一本は某女性誌のための記事で男女産み分けのお話です。男女産み分けのメッカであるクリニックをおたずねしたり、渡米して着床前診断で男女産み分けをする人のコンサルタントをしているニューヨークの会社にも国際電話でお話を聞きました。男女産み分けに失敗して、望まなかった性の子を受け容れられない人たちが出ていて、中絶や虐待もあることを知りました。

ほとんどの人はそんなことは起こさず節度をもってできて、幸せをもらっている人もいる技術なのに、どうしても隙間からこぽれるようにそういう人が出てしまうという事実。その事実を知りながら、でもやっばり幸せになる人もいるし、心の中で折り合いをつけながら働いているプロたちがいます。<>2006/08/15


 

台風トマト

 
夏休みで下の子が奈良にある夫の実家へ長期滞在。働く母の家庭では、今ごろそんなおうちも多いのでは。

わが家ではこれを「奈良留学」と称しています。あちらはとても規則正しく、家族の愛情こまやかに暮らしていて、古くからの地域社会も感じられて、都市のバタバタ綱渡り生活とはまったく違った「地に足のついた生活」。そこで教えてもらうものは、とても大きいのです。

一番上の子は、ずっと憧れていたという厳島神社に行っています。今日は台風で、宮島の海はどんな風景なのでしょう。うらやましいぞ。‥‥かなり、うらやましい。

ふだん6人家族の家事はかなり大変なのでこの機にばりばり働こうと思うのです。思うのですがかなり忙しくて、やってもやっても仕事の山は減らず。産科医不足、少子化に加えて紀子様の出産で、この半年間ほど本当に出産関連の報道が多いです。イメジェリーの本もこの夏こそ仕上げねば。

今日も取材。トマトを早いお昼に食べて、出かけよう。ファミサポの方が「とれとれよ」と今朝ひょっこり持ってきてくれた、重たいずっしりした家庭菜園トマト。「台風近づいているから、とっておこうと思って」。やっと暑くなったから、あわてて大きくなったんだね。<>2006/08/08

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