2007年10月の日記

 

講演会が続きます

 
10月に入ってから毎週講演やワークショップが続いています。いただいたテーマは『未妊−「産む」と決められない』『助産師と産む−病院でも、助産院でも、自宅でも』の2冊の本に準じた内容です。

月はじめはモーハウスが仕事と子育ての両立をテーマにした「二兎を追う者は三兎を得る」に行き、光畑さんと子育て&仕事についてトーク。私は母がフルタイム勤務だったため、かつて「両立どうしたらいいんだろう?」と考える小学三年生だったりしました。そのため、このテーマはきらいではありません「AERA with Baby」編集部にいて四児の母でもある猪熊さんも来てくれて保育園情報も充実の1日でした。

大葉ナナコさんのナナコNAVIナイトという夜噺企画の第1弾で呼んでいただいた夜もあり、ここでは未妊真っ最中、未妊OGの女性が集まり、参加者の方にもたくさん話して頂いて濃い一夜となりました。

昨日は午前中に湘南の「お産カーニバル」で、湘南は会場が江ノ島。20年ぶりくらいで片瀬江ノ島の駅をおりるとそこはもう海でした。波を見たり、磯の美味を焼くお店が並んでいるのを見てなんだかとてもリラックス。江ノ島の参道や弁天様も実は妙に好きなんですよね。子ども連れて遊びに来たかった〜。しかし。

話し終わって五分後には会場を飛び出して午後は多摩地域のお母さん、助産師さんが作るイベント「多摩らんなぁ」へ行きました。「お産カーニバル」も「多摩らんなぁ」も長く続いている地域のお産イベントで、ベビー連れの家族が1日遊べるお祭りです。いずれもREBORNが昔始めた「いいお産の日」が火つけ役になっているそうです。どちらのイベントでも、私はホールで産科危機のこと、助産師さんの役割について話しました。

来週はREBORNイメジェリーの出前で仙台へ行き、さ来週は性と健康を考える女性専門家の会へ、その次は長野へ行きます。出会いが一杯です。仕事に、産む人生あるいは産まない人生に、悩み、また夢を見て、自分なりの幸せを探す女性にたくさん会っています。

この秋が深まり、空気が冷たくなっていく中で、来年の仕事プランをかためていこう。<>2007/10/22


 

今年の金木犀

 
金木犀の花が道に落ち始めました。今年の金木犀の季節には1つの偶然があって、思い出の年になりそうです。

そのうち読もうと本棚におきっぱなしにしていた『むかし卓袱台があったころ』という久世光彦さんのちくま文庫を手にとって読み始めたら、金木犀が幾度となく登場するのです。読み始めて翌日くらいだったか、ふと夜中に、わが家の庭の金木犀に白い雪のようなものがついているのを見つけて(夜、金木犀の花は白っぽく見えますね)、今年も金木犀の季節になったことを知りました。

この本は『室内』誌に掲載されたエッセイを集めたもので、久世さんが子ども時代に住んでいた日本家屋の描写が繰り返されます。カメラがなめとるような映像的表現で、久世さんは文学少年だったけれど、やっばり映像文学少年だったんだなと感じました。

阿佐ヶ谷にあったというその「薄明かり」のある空間で、金木犀の部屋で、自分がお産婆さんの手によってこの世に生まれたときのことを久世さんは繰り返し想像して楽しんでいたようです。その緊張や不安を。産声と共にそれが喜びに変わって家族が1人増えるという強い連帯感を。久世さんはともかく家や、家から感じる庭の光や草木が好きで、特にそこで起きる誕生そして死をいつも想像していたようです。

今年の金木犀の季節は、久世さんの文章の余韻と共にこの花と過ごしたのです。<>2007/10/16

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