海と空と石と

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滑川市では私は「海が見たい」とわがままも言い、同市立博物館学芸員の近藤さんに漁港入り口の灯台付近を案内していただきました。

季節によってはホタルイカが光ったり、蜃気楼が出たりすることで有名なこの海。たくさん転がっている丸石は、もとはといえば三千メートル級のアルプスから早月川が落としてくる大岩だそうです。それが急流で砕かれ、やがて海に着く頃には小さくなり角も取れて丸い小石となるのです。

波打ち際ではぎっしりと並んだ小石が転がり、まるで無数の小さな生き物でもいるようにちゃらちゃらちゃらちゃら・・・と鳴り続けていました。「礫浜(れきはま」もしくは「石浜」というのだそうです。

向こうに見える海は見たことがない色をしていました。そして「鉛色」とよく表現される、日本海に独特な空。石はとてもいろいろなものがあって、その中から、雲母のキラキラがたくさん入ったまん丸な花崗岩をひとつ、浜からいただいて持ち帰りました。

長女が大好きだったレオ・レオニの絵本に『はまべにはいしがいっぱい』という本があります。不思議な石の鉛筆デッサンが延々と続く本なのですが、まさか本当にこんな浜があるとは。

漁港をあとにしてからは、北陸街道の宿場町として栄えた滑川の古い町並み「宿場回廊」や、滑川の歴史と自然がわかる滑川市立博物館を見学させていただきました。<>2016/01/24


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