滑川市の中学校で、再びお話ししたこと

 

かつての北陸本線を走る「あいの風とやま鉄道」を滑川駅で下車。ホームから、早速、うれしい看板が目に入りました。「さすが、私を二度も呼んでくださった町!」と思わず思ってしまいました。

最近、多子世帯への育児支援として「第三子の保育料を無料にする」という政策が始まってきて、中には滑川市のように2人目の無料化にも踏み切る自治体が出てきました。でも、これらは例によって所得や第一子の年齢などに制限があるのが普通ですが、滑川市が始めたこの支援は所得制限も、上の子どもの年齢制限もない、とこの駅の看板に書いてあるではありませんか。

私がここに来たのは二回目で、昨年もちょうど同じ時期に滑川に来ましたが、その時は、この政策はありませんでした。その時は早月中学校というところで全校授業をおこなったのですが、今回は、市内のもうひとつの中学校である滑川中学校に呼んでいただき、それがこんなうれしい始まりだったのです。

この町にとって今年最初の積雪となった朝、滑川中学校に行くと、中学の体育館には巨大なストーブが何台も燃える音が響いていました。私の話のタイトルは「未来のパパ・ママたちへ 今、知っておいてほしいこと」で、このような内容でした。

今回、市の方に講演の写真を撮っていただいたので数枚貼ります。これは、私の自己紹介の一部で「私は普段こんな記事を書いているんだよ、今、30代くらいの女の人はこういう心配をしている人が多いんだけれど、聞いたことある?」という話をしています。

当然、中学生の子どもたちは「キョトン」としています。そう、私でもこれくらいの時は高校より先のことは想像できませんでした・・・。でも、人は必ず、生きていれば齢を重ね、そしてやがて死を迎える。

その時までに次世代を残すという「継いでは消える」の繰り返しが命の性質なのだということを最初にお話しします。それから、本当は理科でしっかり教えておくべき生殖細胞のサイエンスや、不妊の社会問題としての側面も話します。

そして最後は、わが子を迎えるときに人は(男性も女性も)一体どんな顔をするものかを伝える写真の数々をお見せします。これは私の仕事に賛同して健診や分娩を撮影させてくださる何組ものご夫婦、そして医療者の方々のご協力があってできていることです。

授業が終わったら、子どもたちは感想文を書きます。どんなことを書いてくれるのでしょう。

今からしばらくは、私が話したことを忘れ去ってくれてもいい。当然、そうなることでしょう。でも、私もそうだったように、学校で習ったことは、人生のずっと先に、ふっと思い出されてくるものです。そんな瞬間を夢見て、私は、呼んでいただけるのであればもっともっと多くの学校に行きたいと思っています。

滑川市とのご縁はまったくの偶然です。上田昌孝市長が移動中、車のラジオから私のトークがたまたま流れたのです。市長が本気で「子ども第一主義」を掲げ、全国的に見ても先進的な育児支援政策を進めようとしていた矢先のことでした。

今年の滑川市では現実によい育児環境がハイピッチで整いつつあり、保育無償化のみならず産後ケアもスタート、そして市有林の杉をたっぷりと使った木きな児童館もできていました。

靴を脱ぎ素足で中に一歩入ると、吹き抜け空間には木の香がたちこめ、子どもたちはアスレチックを飛び回っています。ここがあれば雪に閉じ込められる富山の冬もOK!なので、子どもたちは周辺の市からも遊びに来るそうです。

午後は一般向けの会を行いふたつの講演を終えて帰るとき、吹雪く玄関で雪まみれになりながら、上田市長や教育委員会の方々は「またどこかで会えるかな」と言って見送ってくださいました。心の通い合う仕事は人生の贅沢です。

富山駅までの車中から。田んぼの上に降り積もった一面の雪。

これから滑川は、春まで雪との暮らしになるそうです。

 

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