小説デビューした件

突然ですが。小説デビューしました。

「私たちのD-syndromeベイビー」という短編小説で、発売されたばかりの『小説現代』(講談社)6月号に掲載されています。出生前診断をテーマにした小説は世界的にも珍しいと思います。

出生前診断というと日本では「命の選別」という言葉が盛んに使われ、今や是非論のバトルが高校の授業で行われています。でも私は、この小説で、女性に「心の導くようにしてもいい」と伝えたいと思いました。ここでは二人の女性が出てきて違う決断をしますが、二人の心は結ばれています。

それにしてもまさか小説を書くとことになるとは・・・。最初はエッセイのお仕事で声をかけていただいたのです。でも、今まで書いて来たエッセイをいくつかお見せしたところ、突然このようなご依頼をいただきました。

編集長に指示されたと電話をしてこられた担当編集者さんも、電話口で「人生何が起きるかわかりません」と言っておりました。

構想を手探りで練ること2か月。そしてゴールディウィークに入るとすべてを投げ出してこれに集中し、お休みを全部使って一気に書きました。

ずっと前から、小説が書けたらなあということを思ってはいたのです。橋本治さん、天童荒太さんなど、小説家の方が私の本を参考文献に掲げることは少なからずありました。

そして、何といっても、人は昔々から、お話や絵巻やお芝居という形で共感し、感情を豊かに働かせながら、知識も考え方も共有してきたと思うのです。もっとたくさんの人に妊娠のことを知ったり感じたりしてもらえれば、という気持ちから、今回の仕事をお引き受けしました。

この作品は一気に書いたシンプルなものですが、ここには、『未妊――「産む」と決められない』以来、高齢妊娠を10年余り取材してきて私が自分の胸に落としてきたことが、ぎっしりと、自然に入ったような気がします。出生前診断だけではなく、生殖医療も出てきます。

テレビドラマ化された「ノーフォールト」(早川書房)などの小説で知られる岡井崇先生(愛育病院院長)に先日ご報告したら、すぐに「楽しいでしょう!」と言われました。本当にそのとおり。ですので、第二作にもチャレンジしたいと思っています。

このようなご縁をいただいたのは甘糟りり子さんの新刊プロモーションのお手伝いがきっかけでした。甘糟さんに、この場を借りて感謝申し上げます。そして水戸川真由美さん、青木恵美子さん、松原未知さんをはじめとする取材にお力添えいただいた方々に心よりお礼申し上げます。

そして、このお話は、地下には女性同士の友情が流れています。それも私にとってはとても重要なテーマです。

私は、妊娠・出産については違う結果、違う決断になったとしても、女性どうしは必ず共感し合い、つながり続けることができると思っています。

私はそんな素敵な友情で結ばれつつ、とても大変な妊娠を乗り越えた二人のお母さんに、まさに昨年の今日お会いして、忘れられない写真撮影をさせていただきました。お名前は挙げないでおきますが、この小説が生まれた背景にはこのお二人の存在があることも、ここに記しておきたいと思います。

 

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私の、ここにひとつ増えた新チャンネルを、何卒よろしくお願い申し上げます。

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