ギャラリー「幸せを信じて」

幸せを信じて

決心

大切に抱かれて

お腹から取り出した赤ちゃんを医師が大切に拭く。この子のためにお母さんは三か月間の安静と点滴に耐え、赤ちゃんはここまで立派に成長した。
(埼玉医科大学総合周産期母子医療センター手術室)

こんなお産もある

帝王切開の真っ最中だが、まるで分娩台の上にいるように、お母さんは赤ちゃんに頬ずりをした。
(国立病院機構 長良医療センター)

 

長期安静のゴール・イン

麻酔の影響が出て酸素マスクが必要になったが、お母さんはついに赤ちゃんを抱けた喜びで一杯だった。(埼玉医科大学総合周産期母子医療センター手術室)

タッチ

お母さんが帝王切開に出発してからずっと泣いていた女の子。一般の新生児室に入った赤ちゃんに触れさせてもらうと、みるみるうちに「お姉さん」へと変身した。(国立病院機構長良医療センター 新生児室)

抱っこは、まだ 

この赤ちゃんはまだ保育器の外に出すことができない。お母さんは、ただひたすらに、触れる。
(埼玉医科大学総合周産期母子医療センター NICU)

 

初めて見たよ あなたが目を覚ますところを 

母子室の夜に、立ち会わせていただいた。母子室とは、NICU入院のため離れ離れになっていた親子が初めて共に一晩を過ごし、帰宅後の育児を練習する部屋。
(埼玉医科大学総合周産期母子医療センター母子室)

瞳 

NICUですくすくと育った赤ちゃん。この赤ちゃんは、初めて会ったときは半分くらいの大きさだったように思う。
(埼玉医科大学総合周産期母子医療センター NICU)

 

咲く子 

(埼玉医科大学総合周産期母子医療センター 母子室)

 

隣にいたよ 

保育器から出せるようになり「再会させよう」と双子のふたりを近づける両親
(埼玉医科大学総合周産期母子医療センター NICU)

静かな愛 

NICUの多くは、感染症を警戒するため父母以外は入室できない。この病院は、ガラス越しに家族が面会する方式だ。無音の空間に、温かな時間が流れる。
(埼玉医科大学総合周産期母子医療センター NICU)

ママを助けるよ


母子同室中の部屋で初めてきょうだいを抱く男の子。
(国立病院機構 長良医療センター 産科病棟)

「幸せを信じて」は、NICU(新生児集中治療室)などで高度医療を受ける必要がある親子のための出産施設「総合・地域周産期母子医療センター」で撮影した写真をまとめたものです。

生まれる時、産むときは、実は人生の中で最も危険な時期であり、それを守っているのが周産期医療です。このことは怖い思いをした経験がない限り実感することがとても難しく、私も、振り返ると、頭でしかそのことがわかりませんでした。『安全なお産、安心なお産』(岩波書店 2009年)の取材でたくさんのNICUを回っていく中で、やっと、その事実が身体に入ってきました。

しかし今の周産期医療は、その驚異的な技術の進歩の代償なのか、出生前診断に象徴されるような正解のない悩みも増えてきました。また、面会の制限が厳しいNICUに赤ちゃんが入ることは、親子、家族が絆を作りにくくなるリスクもあります。

その中でもさまざまに工夫を凝らし、家族に対して高い意識をもっているのが現代の周産期医療ではないかと思います。不安や痛みを抱えながらも必死に家族を作る人々の姿に触れていただき、周産期医療について、子どもを持つことについて、何かを感じ取っていただければ幸いです。


・第28回日本新生児看護学会、第63回日本新生児成育医学会の学術集会会場で展示しました(2018年)。
・第55回日本周産期・新生児医学会学術集会会場で展示予定です(2019年)。
・日本新生児看護学会の助成金を受けました(2018年)。

【撮影場所・時期】
国立病院機構長良医療センター 2016年
埼玉医科大学総合周産期母子医療センター 2018年

 

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